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平成元年、消防機関が訴えていた当時の救急医療の現状について、一人のニュースキャスターが報道番組で取り上げ、問題を提議しました。
それが国民の反響を呼び、大きなうねりとなって、平成3年の救急救命士制度導入へとつながりました。
以来、救急業務は飛躍的に高度化を遂げています。
また、高齢化の更なる進展や住民意識の変化などに伴う救急需要の増加、国民のニーズの多様化や医療に求める水準の上昇など、救急医療を取り巻く環境は大きく変化しています。
このような中、救急業務の高度化と並行して、その質の担保・維持・向上や救急業務に携わる職員教育のあり方、また救急搬送傷病者の受け入れに時間を要する事案が発生するなど、救急医療体制には未だ多くの課題が残されていることもまた事実です。相模原市を故郷(ふるさと)とする「はやぶさ」はイオンエンジンなどの先進技術を駆使した小惑星探査機ですが、数々のトラブルに見舞われながらも困難を乗り越え、ミッションを成し遂げたことは、多くの国民に「夢、希望、感動」を与えました。
私たちが「はやぶさ」に負けずに目指すもの、それは確実な技術はもちろんのこと、熱いハートを持ち、地域に愛され信頼される救急隊員となることです。
救急救命士制度施行から20年を経て、次のステージに踏み出した今こそ、救急救命技術のさらなる向上と消防・行政及び医療機関等の協力体制について、もう一度模索するときではないでしょうか。
市制施行60周年を迎えた「はやぶさの故郷(ふるさと)・相模原市」で、これからのプレホスピタルの進むべき方向性と救急医療のあるべき姿について、「救命の未来予想図」を見出し、全国に向けて発信します。